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建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?料金・登録方法・メリットを解説
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建設キャリアアップシステム(CCUS)とは?料金・登録方法・メリットを解説


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建設業の経営者・現場責任者の皆さまへ。「CCUSに登録しろと元請から言われたが、何にいくらかかるのか分からない」「簡略型と詳細型のどちらを選べばいいのか判断できない」といった悩みはありませんか。建設キャリアアップシステム(CCUS)は、技能者の資格や就業履歴を業界共通のデータとして蓄積する仕組みで、2026年3月末時点で181万人の技能者と30.9万社の事業者が登録しています。本記事では、制度の仕組み・登録方法・費用・経営事項審査での加点要件までを、従業員50名以下の事業者視点で整理します。最後に、CCUSで蓄積したデータを日々の現場管理に活かすための現場管理DXツール「サクミル」もご紹介します。

建設キャリアアップシステム(CCUS)とは

建設キャリアアップシステム(CCUS:Construction Career Up System)は、技能者一人ひとりの保有資格・就業履歴・社会保険加入状況などを業界共通のルールで蓄積し、技能や経験を客観的に評価できるようにする仕組みです。運営は一般財団法人建設業振興基金が行っており、2019年4月から本運用が始まりました。

技能者は登録するとICカード(キャリアアップカード)が交付され、現場に設置されたカードリーダーにタッチすることで就業履歴が自動的に蓄積されます。「どの現場で、何日、どの立場で働いたか」が本人の申告ではなくデータとして残るのが、この制度の中核です。

登録は「技能者」「事業者」「現場」の3層で構成される

CCUSを活用するには、技能者登録・事業者登録に加えて、現場側での現場・契約情報の登録や就業履歴を蓄積する環境の整備が必要です。

  • 技能者登録:働く個人が行う登録。本人確認書類や保有資格の証明書を提出し、キャリアアップカードの交付を受けます
  • 事業者登録:技能者が所属する会社が行う登録。管理者IDが発行され、自社の技能者情報を管理できるようになります
  • 現場登録:元請事業者が工事ごとに行う登録。カードリーダー等の就業履歴を蓄積する環境を整備します

登録状況は技能者181万人・事業者30.9万社(2026年3月末)

国土交通省が公表している建設キャリアアップシステムの利用状況(2026年3月末)によると、技能者の登録数は181万人、事業者の登録数は30.9万社(うち一人親方10.7万社)、就業履歴の累計は2.6億件に達しています。

労働力調査に基づく建設業技能者数約296万人と単純比較すると、CCUSの技能者登録数181万人は約61%に相当します。ただし、CCUSの登録数は累計ベースであるため、現役技能者の登録率をそのまま示す数字ではありません。

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CCUSに登録する主なメリット

技能者の経験と資格を客観的に証明できる

就業履歴と保有資格がシステム上に蓄積されるため、経験年数や施工実績を口頭説明や手書きの職長経歴書に頼らず示せます。技能者本人にとっては処遇交渉の根拠となり、事業者にとっては配置技術者の要件確認や元請への提出資料の作成が容易になります。

経営事項審査で加点の対象になる

CCUSの活用状況は、経営事項審査(経審)の加点対象です。ただし、CCUSに登録するだけで加点されるわけではなく、対象工事で就業履歴を蓄積するための所定の措置を講じる必要があります。

2026年7月1日以降の経審では、民間工事を含むすべての建設工事で所定の措置を実施した場合は10点、すべての公共工事で実施した場合は5点が加点されます。また、「建設技能者を大切にする企業の自主宣言制度」が新設され、所定の要件を満たす場合は5点が加点されます。

そのため、経審での加点を狙う場合は、技能者・事業者のCCUS登録だけでなく、元請として施工する工事で就業履歴を蓄積するための運用まで整えることが重要です。経営事項審査そのものの仕組みについては経営事項審査の点数アップ方法で詳しく解説しています。

建退共の掛金充当を電子申請で処理できる

建設業退職金共済(建退共)では、電子申請方式においてCCUSの就業履歴を活用した掛金納付が可能です。CCUSから就業履歴を取得し、建退共の電子申請に利用することで、従来の証紙貼付方式に比べて事務負担を軽減できます。

公共工事のモデル工事・インセンティブの対象になる

国土交通省の直轄工事では、CCUS義務化モデル工事に加え、一般土木工事を対象とした活用推奨モデル工事が各地方整備局で実施されています。自治体でも独自の運用があり、たとえば宮城県では土木部発注工事のうちS・A等級相当の工事を対象に、基準達成時に工事成績評定で1点を加点する仕組みが導入されています(未達成でも減点はありません)。詳細は国土交通省「公共工事におけるインセンティブ」で確認できます。

就業履歴を労務管理や出面管理に活用できる

誰がどの現場に何日入ったかという就業履歴がデータとして残るため、出面の確認や労務費の集計などに活用できます。施工体制台帳一括有期事業の労災など、現場ごとの人員把握が前提となる書類との相性も良い仕組みです。

CCUSの費用(料金一覧)

費用は「登録時に一度かかるもの」と「毎年かかるもの」に分かれます。以下はいずれも税込金額です。

技能者登録料(新規・10年ごとの更新)

区分

金額(税込)

簡略型(インターネット申請)

2,500円

詳細型(インターネット申請)

4,900円

認定登録機関での申請(詳細型のみ・書面)

4,900円

簡略型から詳細型への変更

2,400円

簡略型は就業履歴の蓄積に必要な最低限の情報のみを登録する方式です。能力評価(レベル判定)や経営事項審査での加点を視野に入れるなら、保有資格情報まで登録する詳細型を選びます。後から変更もできますが、追加で2,400円かかるため、最初から詳細型を選ぶほうが総額では安く済みます。

事業者登録料(5年ごとの更新)

資本金の額に応じた区分制です。小規模事業者に関係する区分は以下のとおりです。

資本金の区分

新規・更新(税込)

一人親方

0円

500万円未満(個人事業主を含む)

6,000円

500万円以上1,000万円未満

12,000円

資本金が大きくなるほど段階的に増額し、最大で240万円の区分まで設定されています。全区分の金額はCCUS公式サイトの料金ページでご確認ください。なお一人親方は事業者としても登録しますが、登録料は無料です。

管理者ID利用料(毎年)と現場利用料

費用

金額(税込)

負担者

管理者ID利用料

11,400円/1ID・年(一人親方は2,400円)

事業者

現場利用料

10円/就業履歴1件(1人日・1現場)

元請事業者

管理者IDは事業者登録を行うと最初の1つが自動作成され、事業者登録料とは別に翌月請求されます。現場管理者として登録されたIDには管理者ID利用料はかかりません。

現場利用料の考え方は「1人日 × 1現場 = 10円」です。20人の技能者が50日就業した現場なら 20×50×10=10,000円。同じ現場で朝と昼休み後の2回入場しても1人日として10円です。一方、午前と午後で同一元請の別現場に入場した場合は2現場分で20円となります。請求は月末締めで管理者ID利用料とまとめて翌月初旬に発送され、10,000円に満たない場合は翌月に繰り越されます。

CCUSの登録方法と手順

事業者登録の流れ

  1. 建設業許可証明書、社会保険の加入証明書類などの必要書類を準備する
  2. インターネット申請または認定登録機関の窓口で事業者情報を申請する
  3. 振興基金による審査を受ける(不備があると差し戻しのメールが届きます)
  4. 事業者IDと管理者IDが発行される
  5. 翌月に事業者登録料・管理者ID利用料の請求書が届く

技能者登録の流れ

  1. 本人確認書類(運転免許証など)を準備する。詳細型を選ぶ場合は保有資格の証明書も揃える
  2. 簡略型か詳細型かを選んで申請する。所属事業者による代行申請も可能です
  3. 審査後、キャリアアップカードが交付される

カードの有効期間は発行日から発行9年経過後の最初の誕生日までです。申請時に60歳以上の方は14年目の誕生日まで、本人確認書類が未提出の場合は2年目の誕生日までと短くなります。

現場登録とカードリーダーの設置

就業履歴を蓄積するには、元請事業者が工事ごとに現場を登録し、カードリーダー等を設置する必要があります。経営事項審査の加点要件はこの「現場側の整備」を見ているため、技能者と事業者の登録だけでは要件を満たしません。

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よくある疑問とつまずきポイント

一人親方はどう登録するのか

技能者登録と事業者登録の両方を行います。事業者登録料は0円、管理者ID利用料は年2,400円と、法人(11,400円)より低く設定されています。技能者登録料は法人所属の技能者と同額です。

グリーンサイトを使っていれば二重入力になるのか

グリーンサイトはCCUSとのAPI連携に対応しており、技能者情報や就業履歴などを連携できます。両方を使う場合は、事業者情報・技能者情報の表記を自社側で揃えておくと連携がスムーズです。グリーンサイト側の登録手順や費用はグリーンサイトの登録方法で解説しています。

登録は義務なのか

法律ですべての事業者に一律で義務付けられた制度ではありません。ただし直轄工事の義務化モデル工事、自治体の加点運用、建退共の電子申請への移行といった動きが重なっており、公共工事を受注し続ける事業者にとっては実質的な前提条件に近づいています。

費用を抑えるにはどうすればよいか

管理者IDは必要数だけ取得するのが基本です。現場管理者として登録されたIDには利用料がかからないため、権限設計を先に決めてからID発行数を確定させると無駄が出ません。技能者登録は、後から詳細型に変更すると2,400円が追加でかかるので、レベル判定を予定しているなら最初から詳細型を選びます。

まとめ

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、技能者の資格と就業履歴を業界共通のデータとして残す仕組みです。2026年3月末時点で技能者181万人・事業者30.9万社が登録し、技能者全体の約6割に達しました。費用は技能者登録が2,500円または4,900円、事業者登録が資本金500万円未満で6,000円、管理者ID利用料が年11,400円(一人親方は2,400円)、現場利用料が1人日あたり10円という構成です。

登録そのものは難しくありませんが、経営事項審査の加点を狙うなら「すべての公共工事の元請現場でカードリーダー等を設置する」という要件を満たす必要があり、現場側の運用設計が要になります。まず自社が元請として何現場を持つかを整理し、そのうえで管理者IDの数と現場登録の運用を決めるのが着実な進め方です。

ただし、CCUSによって就業履歴をデータとして蓄積しても、それだけで日々の原価や案件別の採算が把握できるわけではありません。現場の日報や出面、原価などの情報も合わせて管理することで、現場ごとの収支や労務コストをより把握しやすくなります。サクミルは、日報・出面・原価などの現場管理業務を一元管理できるため、CCUSとは異なる領域から日々の現場管理を効率化できます。

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